(仮訳) いま、廃絶を!

(仮訳)いま、廃絶を!

2010年NPT再検討会議へ 行動のよびかけ

- 核兵器廃絶、平和、正義のために

国際企画グループ

いま私たちの世界は、地球温暖化、貧困、戦争、飢餓、病気など、かつてない規模の危機に直面しています。ご存知のように、それらはいのちの未来そのものを脅かし、世界の多くの人々に日々、死や悲しみ、苦しみをもたらしています。しかしこれらの問題は、ほとんどそのすべてが人間の行動の結果であり、人間の行動によって解決しうるものです。私たちは、世界の富と自然の恵を管理する政治的意思を創り出し、諸国民のニーズを満たし、ともに平和で公正に生きることを可能にするまたとない機会に直面しています。

そのような世界の実現は、諸国民の圧倒的多数の願いです。しかし人を殺すための支出-世界の軍事費は、2008年には1兆4600億ドルに達しています。その上、9つの国は合わせて23000発以上の核弾頭を保有しています。この比類ない破壊力を持つ兵器は、地上の生命を幾度となく破壊できるばかりか、政治的恐怖の兵器として使われ、正当化しえない地球的な不平等をさらに悪化させています。核兵器の廃絶は地球的な絶滅と恐怖の構造を終わらせるだけでなく、気候変動や貧困の解決へ巨大な資源を解き放ち、非軍事化への世界の流れの最前線に立って、さまざまな分野で人類の希求を前進させるでしょう。

1945年の日本に対する米国の犯罪的な原爆投下いらい数十年、さまざまな条約の義務や国際的決議、判決などにも関わらず、核兵器国は自国の核兵器を廃絶してきませんでした。彼らが核兵器を保有し続けていることが、この数年の核兵器体系の近代化やさらに攻撃的になっている核使用政策とあいまって、核拡散への流れを強め、核戦争の危険を増大させてきました。

核不拡散条約(NPT)は不拡散と軍縮から廃絶への両方を義務付けており、支持・強化されなければなりませんが、これらの基本的目標を達成する具体的な道筋を欠いています。さらに、第4条には重大な問題があります。それは原子力の平和利用の権利を保証していますが、原子力と兵器技術の間にある分かち難い結びつきや健康や環境に及ぼす被害について見落としています。新たに発足した国際再生可能エネルギー機関(IRENA)は、第4条の保証に代わり、原子力を段階的に廃止する機会を提供しています。そうではありますが、NPTはひき続き、基本的な新たなイニシアチブ、つまり世界の多数が緊急に求めている核兵器廃絶のタイムテーブルに向かって前進する枠組を与えるものです。

2010年NPT再検討会議はそのイニシアチブを発揮する貴重な機会を創りだしています。それは、絶対に逸してはならない機会です。ブッシュ時代の果てしなく続く横暴の後、オバマ大統領の登場は、私たちの運動にとって新たな背景をつくっています。オバマ大統領が、ロシアのメドベージェフ大統領とともに核兵器の地球的な廃絶を約束したことは、大いに歓迎すべきことであり、両国間の削減に向けた第一歩と核開発を制限する諸条約への支持は、積極的なものです。しかしながら地球的廃絶の目標を無期限のかなたに追いやってはなりません。明確で、達成可能で、タイムテーブルを定めたプロセスこそ、私たちを脅かす核の拡散を止めることができるのです。

この目的のために、人類と地球の未来をまもり、平和で公正で、真に人間の安全が保障される世界の条件づくりを促進するために、私たちは2010年NPT再検討会議が、時間枠を定めた核兵器の廃絶条約、すなわち核兵器条約の交渉を開始する、いかなるあいまいさもない約束をおこなうよう要求します。

そのような進展は、市民社会が積極的に関わり、核による絶滅の恐怖から世界を解き放つ地球的多数派の願いを実際の声にしていくことなくしては実現しません。私たちは、このビジョンに賛同するすべてのみなさんが2010年5月1日、ニューヨークで開催される国際平和会議、5月2日、ニューヨークと世界各地での核兵器のない世界のための国際行動デー、そしてNPT再検討会議への要請署名の提出にともに参加されるようよびかけるものです。

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